ハイフとは

ハイフは、皮膚の内側に高密度の超音波を照射して、リフトアップを期待する施術です。
加齢や紫外線の影響で、肌の有効成分の「コラーゲン」や「エラスチン」が減少すると、肌を支える力が弱くなり、ハリのなさやたるみが生じます。

ハイフの超音波の熱エネルギーを照射すると皮膚は、創傷治癒の過程で美肌の有効成分である「コラーゲン」や「エラスチン」の生成が活発化するため、肌のターンオーバーが促進されて、皮膚が引き締まり、リフトアップ効果やハリや弾力のある肌に変化していきます。

〈SMAS筋膜とは〉

SMAS筋膜は、表皮の上部から約4.5ミリの深さにある膜で、比較的深い層にあるため、普段なかなかお手入れすることが難しい部分です。
この部分が衰えてくると、肌のたるみやしわにつながってしまいます。
その点、ハイフで超音波を照射すると、ピンポイントでSMAS筋膜にアプローチすることができます。
肌の土台から引き締める効果が期待できるため、肌の表面にできるしわやたるみを改善し、顔のリフトアップ効果の印象を与えることができます。

ハイフで効果を実感しやすいお悩み

二重あご

二重あごは、自己流のダイエットやマッサージでは改善しにくく、顔周りのお悩みで気になりやすい部分です。
二重あごは、加齢やむくみ、食べすぎなどで顎周りに脂肪がつくことで生じます。
ハイフでピンポイントにエネルギーを照射して、脂肪細胞を破壊することで、二重あごがすっきりする効果が期待できます。

ほうれい線

顔の印象を左右するほうれい線は、老けて見えるお悩みの代表格として挙げられます。
ほうれい線が目立つ原因の1つとして考えられるのは、SMAS筋膜のゆるみです。
また、表情筋が衰えたり、コラーゲンが減少したりすると、真皮がダメージを受けます。
その結果、SMAS筋膜がゆるむことで、ほうれい線につながると考えられています。

ハイフを照射することで、SMAS筋膜にアプローチすることで肌のたるみが改善され、ほうれい線が薄くなります。
また、真皮層にも照射することで、「コラーゲン」や「エラスチン」の生成を促して、肌のハリや弾力をアップします。

フェイスラインのたるみ

年齢とともに、フェイスラインのたるみが気になる方も多いのではないでしょうか。
先ほどもお話しましたが、SMAS筋膜に照射することでフェイスラインが引き締まり、すっきりした印象を期待できます。

ハイフの持続時間

ハイフの効果は施術後3~6ヶ月程度がピークとされており、その後少しずつ効果が薄れてきます。
リフトアップ効果を持続させるためには、定期的にハイフを照射することをおすすめしています。

ハイフで期待できる効果

肌質の改善効果

ハイフを照射すると、コラーゲン繊維が収縮するため、肌がすっきりした印象になります。
また、照射した組織はダメージを修復しようとして、「コラーゲン」や「エラスチン」の生成が活性化します。
この効果は、照射した時だけでなく、数か月にわたって持続しますので、皮膚の弾力がアップして、毛穴が引き締まり、たるみの改善をして、ハリのあるキメの細かい肌質へと導いてくれます。

ダイエット効果

ハイフを照射すると、脂肪細胞が破壊されて、その脂肪細胞は老廃物として身体の外に排出されます。
即効性は少ないですが、1~2カ月程度経過すると、すっきりした印象を受けるでしょう。
また、1度に広範囲の施術ができないため、理想の部分痩せをするためには数回の施術が必要です。

運動や食事制限でも落ちにくいヒップライン、二の腕、太ももなどがおすすめです。

ハイフのメリット

ダウンタイムや副作用が少ない

外科的に手術を行うと、ダウンタイムが必要で、一定期間のお休みが必要な場合があります。
ハイフの場合は、施術当日に赤みやほてり程度の症状が出る場合がありますが、仕事などに配慮が必要なケースは少ないです。
顔が大きく腫れたり、痛みが生じたりするようなダウンタイムや副作用はほとんどありません。

短時間で施術ができる

ハイフは、顔全体に照射した場合でも30~40分程度で終わります。
メイクオフの時間などを含めても1時間程度で施術を終わることができ、効果を実感できるため、仕事が忙しい方にもぴったりの施術です。

肌へのダメージが少ない

通常のリフトアップの手術は、メスを使用するため、傷口が治癒するまでのダウンタイムの時間があります。
ハイフは、超音波照射するため、施術にメスの必要がありません。
そのため、お仕事が忙しい方でもスケジュールを調整しやすい施術です。
皮下組織に直接アプローチできるため、痛みを感じにくい特徴があります。
まれに痛みを感じる方には、麻酔を塗布したり、出力を調整したりすることもできますので、安心して施術を受けていただけます。

効果を実感できるまでに時間が早い

ハイフはほかの施術と比較して、比較的早い段階で効果を実感しやすいです。
効果の実感の仕方は個人差がありますが、早い方だと施術直後からリフトアップ効果を実感できます。
リフトアップしたい場所に直接照射をして、細胞を活性化させるため、効果を実感しやすい特徴があります。

ハイフのデメリット

ハイフが受けられない場合がある

以下に該当する方はハイフを受けられない場合があります。

  • 妊娠中や授乳中の方
  • インプラントが入っている方
  • 金属アレルギーの方
  • 肌トラブルがある方

妊娠中や授乳中の方は、ホルモンバランスが大きく変化して、肌が敏感になりやすいため、出産して授乳が終わってからの施術をお願いしています。
また、超音波を使用するため、インプラントが入っている方も施術の対象外になります。
ケロイド体質や日焼けをしたばかりで肌が炎症を起こしている状態も、肌トラブルになる可能性があるためお控えいただいています。

赤みや腫れが出る場合がある

ハイフは基本的にダウンタイムの少ない施術ですが、肌質や脂肪のつき方などによって赤みや軽度の腫れを生じる場合があります。
肌の表面ではなく、SMAS筋膜にアプローチするので、表面へのダメージは少なくなりますが、個人差はあります。
もし、赤みや腫れが生じても数日で落ち着くことが多いでしょう。

施術後の肌トラブルに注意する必要がある

ハイフを照射すると、肌のバリア機能が一時的に低下するため、肌に対するダメージに弱くなります。
そのため、肌の乾燥や刺激に弱くなるため、紫外線のダメージを防ぐ力が弱くなります。
施術後は、日ごろのスキンケア以上にしっかり保湿しておきましょう。
また、紫外線対策として、日傘、帽子、サングラス、日焼け止めクリームなどを使用して紫外線対策を万全にしておきましょう。

ハイフが向いている方

ハイフは、ダウンタイムも少なく、リフトアップ効果が期待できるため、人気の施術です。
ただし、肌の状態によっては、効果が実感しにくい場合もあります。
ハイフには効果が実感しやすい方としにくい方がいますので、ご紹介します。

  • 肌のハリやツヤを取り戻したい方
  • フェイスラインのたるみや小じわが気になる方

ハイフの照射範囲は広く、フェイスライン、目元、頬などのほとんどの顔のパーツに施術ができます。
年齢を重ねるごとに肌のハリやたるみなどのお悩みが出てきた際に、気になるポイントに照射することで美肌効果やリフトアップの効果が期待できます。

ハイフが向いていない方

  • たるみがない若い方
  • 脂肪が少ない方
  • 肌にトラブルがある方
  • 極端に痛みに弱い方

たるみがない若い方は、改善する部分が少ないため、ハイフのリフトアップの効果は期待できないでしょう。
引き締まっているSMAS筋膜に照射をしても変化しにくいです。
また、脂肪が少ない方もフェイスラインがこけてしまう可能性があります。

ハイフは、リフトアップの中では痛みを感じにくい施術ですが、照射した時に少し痛みを感じる場合があります。
また、元々肌トラブルがある場合、そのトラブルが悪化してしまう可能性がありますので、痛みに極端に弱い方や肌トラブルがある方は控えた方がよい施術です。

ハイフの効果を得やすくする方法

医療用ハイフを選択する

ハイフは医療用ハイフとエステ用のハイフがあります。
医療用のハイフは、医療従事者が施術をするため、出力も高く、効果も期待できます。
また、医療従事者が肌の様子も確認ができるため、安心感もあります。

施術後の十分なスキンケア

熱エネルギーを照射しているため、施術直後は肌の水分量が減少します。
そのため、十分な保湿をしましょう。
また、乾燥しやすくなっているため、刺激を受けやすく、紫外線対策も忘れずにしてください。

定期的に施術を受ける

リフトアップ効果があるハイフですが、時間の経過とともに少しずつ効果が実感しにくくなります。
加齢などで少しずつたるみなどの症状が出てきやすいので、効果を持続させるためには、定期的に施術をおすすめします。
どの程度の間隔かは、肌の状態によっても異なりますので、ご相談ください。

ハイフの流れ

STEP1 カウンセリング

皮膚の状態や気になる部分などを詳しくお伺いします。
どのようなご希望があるかもお話させていただき、不安や気になることもお気軽のご相談ください。
目標となる肌を目指して、お一人一人に合った方法をご提案させていただきます。

STEP2 施術

お申込みが終わったら、メイクを落としていただきます。
また、施術する部分をマーキングしてジェルを塗布し、照射をスタートします。
最初は肌の調子をみながら、弱い出力からテストして、調整をして進めていきます。
痛みの少ない治療ですが、気になる場合はすぐにご相談ください。

STEP3 アフターケア

施術後、お肌の様子を確認します。
肌が乾燥しやすくなっているため、十分な保湿をしていきます。
施術後のメイクも可能です。

【まとめ】

ハイフはダウンタイムが少なく、施術直後から化粧も可能です。
従来のリフトアップは、手術が必要で傷口が治るまでに時間がかかったり、仕事でお休みを取らなければいけなかったりする負担がありました。
ハイフは痛みも少なく、お仕事を休む必要が無いため、手軽に施術ができます。
また、皮膚のたるみや小じわなどにアプローチしてフェイスラインを引き締める効果やターンオーバーを促進するため、美肌効果も期待できます。
当院では丁寧なカウンセリングを心がけて、お一人お一人に寄りそったご提案をいたしますので、お気軽にご相談ください。